閉塞感からの脱出！

１枚５千円のパンツをはけば、働き方と時間の思考は変わる！
もはや危険！１つのポケットからしか得られない人生設計。
年に100回ゴルフや旅行に行けるお金と時間の使い方、教えます。

プロローグより

あの華々しき日本のバブル経済が崩壊してから、もう２０年あまりが経ってしまいました。

ディスコでオネエチャンたちが踊り狂い、メルセデス・ベンツをはじめとする高級車が売れまくり、全国の都市部に娯楽施設や店舗が次々と登場したあの時代から、実感のない小バブルはあったものの、日本全体が底上げされるようなＢＩＧなバブル経済は起きていません。

それどころか近年は、ことあるたびに「なんとかショック」で、あっという間にガタガタと崩れ落ちる日本経済です。

この変化の激しいグローバル経済化に、そろそろ疲れてきてしまいました。

グラついた場所に足をつけて立っていることに、人間が一生慣れることはありません。「足場を固める」との言葉があるように、しっかりとした強固な足場があるからこそ立っていられ、そしてその先の行動を考え、そこからなにかを生み出せるのだと思います。

こうしたグラついた足場（日本経済）はこれから先も、しばらくは続くでしょう。その中で生きていくには、どうすればいいのでしょう。

考えても考えても、その答えは出ません。それなのに、国はもはや私たち一個人を守ることができなくなっています。

だったら自力で…。

とりあえず私がみなさんに提案できるのは、個々が自力で生活を守りながら、時間のゆとりを取り戻することぐらいしかありません。つまり、東京人の収入で沖縄人のような時間の使い方ができる考え方です。

各県が定める地域別最低賃金額でみると、東京の最低時給額は791円（平成21年度）。全国で最低賃金が一番高いのが東京都です。かたや沖縄県は629円（平成21年度）。

全国で一番下位の賃金です。

東京都と沖縄県の最低賃金格差はおよそ1.2倍あるのです。

一方で、老後に住みたい県は、他県に圧倒的な差をつけて沖縄県です。この沖縄県に住みたいと思う憧れ感は、その気候を含めた環境に尽きます。そしてなによりも「時間がゆっくり流れている」のんびりさを持つところが、この県の魅力なのでしょう。

本書は、収入の魅力がある東京と、ゆっくりとした時間の中ですごせる沖縄の「いいとこ取り」を、若いうちからできないものかを探っていきます。

いい換えれば、若いうちからできる「お金と時間の有効利用のしかた」をお伝えするものです。
長引く不況下でも、世の中には働き盛りの年齢なのに、悠々自適で生活する人がまだまだいて、その人たちから学ぶことはたくさんあります。そのメカニズムを紐解いていこうと考えました。

本書において、みなさんがお金と時間の使い方を考えなおして、いまの生き方をブラッシュアップしていただければ幸いです。

2010年9月　著者