第17回 日本EVフェスティバル取材記

11月3日に行なわれた日本EVフェスティバルに行ってきました。弊社はもう何回もこのイベントで取材をしているのですが、今年は板橋EVクラブでのコンバートEV製作をはじめたこともあって、コンバージョンEVの作り手を担っている目線で参加してきました。

主催の日本EVクラブは弊社執筆陣である自動車評論家の舘内端氏が代表をしています。日本に電気自動車を普及させる目的の同クラブが行なうイベントのなかでも、最も大きいものです。メインイベントはプライベーターによるコンバートEVのレース。今年は59分間のディスタンスチャレンジです。一方でパドック周辺ではさまざまな自動車メーカーや企業によるイベントが催されていました。

そのなかで日産リーフをサーキット内で同乗体験できる試乗に参加しました。私の同乗したリーフのドライバーは元レーシングドライバーで自動車評論家の津々見友彦氏。もう70歳ですが、相変わらず優しい語り口調で話しかけていただき、衰えをまったく感じさせない、というよりは、さらに洗練された走りで筑波サーキットを一周していただきました。

自動車評論家やレース経験者によるデモ走行に、一般の人が同乗してサーキットを回れる。この企画は当たりです。こうやって電気自動車に限らず、自動車に彼らが参加者と一緒になって行なえるイベントを企画しなければ、日本の自動車文化の未来はないと感じました。

ちなみに別のある評論家さんは、リーフの街乗り走行可能距離は大体90kmではないかと言っておりました。早く街乗りで200kmを可能にしたメーカー大衆車が現れることを期待します。

個人的にこのイベントの最大の注目点は、家族連れで楽しめるところだと思います。特筆は小学生の男の子さらには女の子でも楽しく自動車と触れ合える点でしょう。なぜなら電気自動車の祭典、すなわちサーキットなのに雄叫びを響かせるエンジンの爆音が存在しないからです。音に恐怖を感じる子供たちは多いです。最近は運動会のピストル音に毎回耳をふさぐ子供が増えているように感じます。

しかしこの大きな音がEVには存在しません。これは今後の自動車のあり方に大きな意味を持っていると思います。国内の自動車産業は今後、どうやって自動車好きを育てていくか。クルマの魅力を刷り込んでいくには、電気自動車は旧くて新しい良いツールだと思います。小学生のころからホリデーオートを読み、週末には自転車に乗ってガレージ早乙女にミウラやカウンタックの写真を撮りに行っていた筆者からすれば、ですけどね。

セラをレーシングEVに仕上げたテセラ。セラをレーシングEVに仕上げたテセラ。セラをレーシングEVに仕上げたテセラ。子供の参加が目立つのが嬉しい。子供の参加が目立つのが嬉しい。子供の参加が目立つのが嬉しい。

11月3日のEVフェスティバルは筑波サーキットで恒例行事となった。11月3日のEVフェスティバルは筑波サーキットで恒例行事となった。11月3日のEVフェスティバルは筑波サーキットで恒例行事となった。
いい走りをしていたゼッケン1番のMR-S。サーキットでのドライビングはイマイチのように見えたけど、速いし、電池の構成が抜群だった。いい走りをしていたゼッケン1番のMR-S。サーキットでのドライビングはイマイチのように見えたけど、速いし、電池の構成が抜群だった。いい走りをしていたゼッケン1番のMR-S。サーキットでのドライビングはイマイチのように見えたけど、速いし、電池の構成が抜群だった。
昨年の覇者コスモウェーブのマイティボーイ。今年はポールポジションを逃した。昨年の覇者コスモウェーブのマイティボーイ。今年はポールポジションを逃した。昨年の覇者コスモウェーブのマイティボーイ。今年はポールポジションを逃した。